まず、リスニングでは、TOEIC® テスト PART 1 のリスニング問題(写真に最も合う状況説明を、放送される4つの選択肢から選ぶ、というもの)を解きました。普通は答え合わせや解説をして終わりですが、和田先生の授業はそこから始まります。正解でない選択肢(例えば “The woman is carrying some bags.” )について、どのような状況を表しているか参加者に絵で表現させ、その絵を元に隣の参加者と、“What’s this?” “The woman is carrying some bags.” などと会話をします。しかし、その会話には不自然さが残るため、次に “The women is carrying some bags.” といった文が出てくるにはどういった質問を投げかけるべきか?と考えさせます。“What is the woman doing?” という質問が出てくれば正解。現実のコミュニケーションでもあり得る会話に発展したのです。無機質だったTOEICの選択肢が、「言葉のリアリティ」を持った瞬間でした。
達成感(「できた」という手ごたえ)を持たせること、そして自主的に学習させることが大事であって、「勉強させられている」感があってはいけない。そのため、一例としては、中学1年生の最初のテストでの出題はかなり易しくしているそうです。これは実績・自信をつけさせるためであって、こういった成功体験の積み重ねが、英語を楽しむために非常に大切になってくるのです。また、英語の学習を楽しめるようになるためには、まず単語・文法・読書力といった基礎を確立することが大事です。1週間に100単語を確実に覚えさせる単語学習法や、文法力を鍛える Read and Look Up をご紹介いただきました。
Read and Look Up は、1. ある構文を音読し(例えば If I had studied hard, I could have passed the test.)、2. 教科書を閉じて、覚えた文を暗唱するエクササイズです。これができるようになると、木村先生が生徒を当てて、同構文だが内容の異なる和文(例えば「もし○○君がもっと練習していたら、試合に勝てただろうに」)をおっしゃり、生徒がその和文に当てはまる英語を答えるプラクティスを行います。ここでは生徒の日常生活や学校生活に根ざした英文を考えさせるのがポイントです。このやり方で、1時間に10~15人に当てて答えさせるそうです。基本的な日本語を英語に直すことを通して、発信力を鍛える練習です。